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店舗開業について ひとくちアドヴァイス
〜店舗の立地条件


検証


     中央線 沿線 もばいるじいさん の出身地ですから、隅ずみまで知ってる。耳地獄かな。
急行電車が止まらない駅。高円寺、阿佐ヶ谷、西荻窪の界隈。一昔前は”郊外”とよばれました。
500メ−トル圏内で、人口15,205人。世帯総数8,000世帯
1000メ−トル圏内で、人口5万人、世帯数2500世帯。(概数)
単純計算すると1世帯2名となるのか?。住宅地というものの、以外に小家族が多いのか。
商売なら、会社相手でなく個人を対象にするべきであろう。

個性的な店が多い。ただの人まねでは成功する公算は低い。”ニ−ズに応える” とかいうのは、実際は家庭電気など大手メ−カ−の言うことだ。フツ−家庭では味わえないエスニック料理、屋台の味など好評か。吾等がとっくに忘れてしまった親切な態度、
アジア的なホスピタリテイ−が受けて外国人経営の繁盛店も増えている。

 ニ−ズより、まず シ−ズ だ。自分を立ち上げる。自分こそ最強の資本である。個性を追求しよう。



駅至近の物件
 店をだすなら、駅近、2〜3分以内がよい。立ち上がりが早い。ただし投下資本も大きい。競合もある。 

縦の通りをねらう
 徒歩 3分以上の場合はどうだろう。ひとつ鉄則がある。線路と直角の縦の線に位置する道路が無難。 駅3分の線路と平行の通りより、駅5分の線路と直角の通りが良いわけです。” あみだくじ ” というの をやったことがありますかな? つまり、最寄り駅に出る、または駅から帰るとき、必ず通る道は、縦の 通りです。


西荻窪に似た市街地



市 街 類 型 別 対 策


その1・・・マンハッタン的な街の場合
検証
       JR中央線 中野・吉祥寺・高円寺・阿佐ヶ谷・吉祥寺

ニュ−ヨ-ク型とも言われる。我が国では、京都や札幌の街が該当する。とにかく一般的な沿線(中央線、西武新宿線、京王線、小田急線など) は、これに準じて考えれば間違いない。集客が容易い点では、@ABCの順番である。


駅前の@は当然一等地。Aは駅からは遠い距離にある。しかし”あみだくじ”の原理で、必ず成功するのである。すなわち@Aは。どんな業種にも向くのである。

側の@は、南北を貫通する道路に位置し、駅にも近いので断然有利。しかし家賃が高いこと、保証金など契約金や、造作譲渡代金(いらない造作でも買わされることがある)など、投下資本もおおきい。競合も激しいはずである。

Cは、駅に近いが一般的な商売では不利。賃料も其れなりに高いし、人通りは見込めない。この場所を通るのは、家がココにある人、絶対に来る必要のある人(病院に通うとか)、スト−カ-が通るかも。 大人の玩具(セルフの店といふらしい)や、下着専門店など面白い。


Dはどうだろう。テナントが募集してもきまりにくいので、家賃は安いはずである。しかし、チョット変わった店ならともかく、初めてお店を借りるなら敬遠したい。

結論として、無難な店選びはAということになる。



■ロ−マ型市街の場合
検証
   JR中央線 荻窪・三鷹・国分寺・立川

 独裁政治の都市ともいわれる。”すべての道はロ−マに通じる”という言葉通り中心重視の町である。
アルゼンチンのブエノスアイレスに典型を見るように、とにかく駅を中心核にして放射状に形成される街であります。

 東京では、計画的に開発された場合・・・豊田駅の南口や、立川駅南口、国分寺駅の南口など典型的な例である。
ところが、計画都市でなく、結果的に放射線状に広がる街もたくさんあります。
図にあるように、主要幹線道路と鉄道路線がななめに交わる場合です。再開発前の田無のまち。現在では三軒茶屋、荻窪駅周辺がこれです。

 ニュ−ヨ−ク型市街とまるで違う。駅から住宅に向かう足取りは、半分に分かれます。次の交差点ではまた半分・・・鼠算の反対ですからたまりません。人口は多く購買力もあるのに人の流れが拡散的。安定した集客はよほど工夫しないと困難。
 もっとも、複数の沿線が入ったタ−ミナル駅、そう、渋谷のように大きな規模の町なら活気にあふれています。 しかしながら、半端な放射状の町はよほど注意しないと集客は困難だと言えます。駅ビルができて、おおくの店舗がテナントとして入ると、長い時間を経て自然に形成された生鮮3店(野菜・肉・魚)はひとたまりもなく廃業に追い込まれる事は、それぞれの駅近くの地元の人のみぞ知る事情です。

放射線状の道路付けの街は、中心しか繁盛しない。


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